サカノウエノシロイイエ 01
サカノウエノシロイイエ 02
サカノウエノシロイイエ 04
サカノウエノシロイイエ 05
サカノウエノシロイイエ 07

サカノウエノ
シロイイエ 山口県

眺望を包み込んだ
高台の白い家

CONCEPT

眼下には市街地が広がりその先に穏やかな海と、そこに浮かぶ大小の島々……。
そんな高台の立地の眺望を最大限に活かした開放感のある住まいを目指しました。
リビングダイニングと二階部分は大きなひとつの空間に。
そして眺望をより魅力的なものとするために間口の位置やサイズを現地で徹底調査しながら調整。
さらに様々な工夫で視線を操りながら、暮らしの中で、パノラマのように景観が広がる開放感溢れる家を実現しています。

VIEW

どの位置からも、眺望を存分に楽しむために。
たとえばリビングの天井を勾配天井のようにウッドデッキにまで緩やかに傾斜させて、視線が自然と下に向かうよう工夫しています。
デッキまで出ると、広角レンズのように一気に視界が広がる効果を狙いました。
デッキ西側部分は部屋を配し、隣家の屋根が視界に入らないよう視界を限定。
またサッシ枠等もスッキリと見せる工夫をしてより眺望が楽しめるよう配慮。
“景観も我が家”となる家を目指しました。

VIEW サカノウエノシロイイエ

リビング、ダイニング、そして2階と、高さによって視線のレベルが変わり、見え方が変化することで、住まいのどこにいても、「その場所の眺望」が楽しめます。階段の途中にある東側のフィックス窓からも、光と山側の美しい緑の光景が室内へとこぼれます。

PLAN

高台にあり、南側に180度、眺望が開く立地ですが、隣家の屋根が視界に入る西側は、開口を絞り、眺望より機能性を優先したクローズドゾーンに。
一方、リビングダイニングのある東側は南側を大きく開口し、吹き抜けで繋いだオープンゾーンにしました。
また室内は、空間変化を持たせながら、ゆるやかに仕切るために、レベルの違う床で構成。
リビングを基準に、キッチンを40cm高く、ダイニングは60cm高く設定。段差を設けることで、ちょっと腰掛けられる居場所を作るなど、2階との視線も近くなることで、家族の距離感も縮めています。

PLAN サカノウエノシロイイエ 01

キッチンの床はダイニングより20cm低くなっており、ダイニングに座っている人との視線が合うようにしています。

PLAN サカノウエノシロイイエ 02

キッチンに立つと正面に眺望が。また視線を上げると2階もすぐ近くに感じられます。さらにその先の窓は、キッチンから空だけが見えるよう、腰壁の高さを計算して設定しました。

DESIGN

インテリアは「木の家」を強調した質感と温かみのあるものに。
1階、2階の床は、すべて無垢のホワイトアッシュを採用、ナチュラルで飽きの来ない温かみと質感を実現しました。
またダイニングに面した吹き抜けの壁面をシナ材のパネル貼りとし、キッチンの腰壁も同じものにして、大きな空間のアクセントに。
ディテールまでこだわって、ダイナミックで上質な木質感を演出しています。

DESIGN サカノウエノシロイイエ

リビングダイニングの床はホワイトアッシュを採用。またリビングの天井から2階へと同じ木の素材を巻き上げるように貼って、2階に設けた多目的空間の床へと繋げています。それにより、空間の一体感と、木の存在感を感じられるようにしました。

FACADE

外観は白い箱と木の箱が組み合わさったようなシンプルでスタイリッシュものに。
高台の上に建つ白い家は、遠くの方からも印象的にそのフォルムを見ることができます。
その白い家がより映えるよう、外構部分に砕石を敷き所々に植栽を配しました。 北側の閉じたイメージから室内に入ると想像以上の開放感が味わえる、ドラマ性のある家となっています。

FACADE サカノウエノシロイイエ

外観のアクセントにもなっている、横格子の木調のフェンスの向こうの細いアプローチ。その先の開放感あふれる室内へと導きます。

担当アーキテクト

サカノウエノシロイイエ 担当アーキテクト

オーナーのご希望やお好みをうかがった上で、段差のある家をよくご提案しています。現在はバリアフリー化の傾向にありますが、空間に変化を持たせ、同時にゆるやかに仕切ることができる手段としては有効であると感じています。

物件データ

サカノウエノシロイイエ 物件データ

家族構成/夫婦+子ども1人
所在地/山口県

敷地面積/485.14㎡
延床面積/122.66㎡
取材年月/2016年10月

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